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補聴器は、難聴で届きにくくなった音の情報を伝え、コミュニケーションや日常生活を助けるものです。
ひとくちに「難聴」といっても、聞こえにくさには様々な現象と個人差があります。補聴器は、その個人の聞こえにくさに合わせて音質や音量を調整し、音を届けます。
このことを「フィッティング」と言います。補聴器にはこの「フィッティング」が不可欠で、これが単に音を大きくする「集音器」や「拡声器」との大きな違いです。また、補聴器は医療機器です。
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聴力や言葉の聞き取りの程度によって異なります。
主に日常会話が聞き取れる程度に音を大きくすることを目安にしていますが、聴力によっては無理なこともあります。難聴の程度によって、
補聴器で補うことのできる音の大きさには限界があるからです。また、言葉の聞き取り能力の程度によっても、補聴器の効果は異なります。
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補聴器の効果を上げるためには調整が必要です。
オーダーメイド補聴器は、初めから使う方の聴力や耳の形状に合わせて作られていますが、さらに聞きやすくするために補聴器の形状を微調整することもあります。耳かけ形などの補聴器も、
使う方の聴力に合わせた調整を行わなくてはなりません。この調整が的確でないと補聴器の効果が薄くなり、使用しているうちに不快になったり、うまく聞き取れなかったりと、
役に立たないものとなってしまいます。
「親切にやってもらったのに直して欲しいと言いづらい」と遠慮される方がいらっしゃいますが、必要な場合は何度でも、遠慮なく微調整を依頼してください。
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耳の穴に隠れてしまう補聴器があります。
お客さまの耳の形を採取して製作するオーダーメイド補聴器の中でも、スーパーミニカナール極(きわみ)(CIC)補聴器は、ほとんど耳の穴に隠れてしまいます。
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補聴器は使う方の聴力に適切に調整されますので、聴力を悪化させるような過大音が出ることはありません。そのためにも補聴器は必ずフィッティングを行います。
ただ、聴力は加齢とともに低下する傾向にありますので、身体的理由で補聴器使用中に聴力が低下することはあります。
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障害者総合支援法の補助があります。
聴力が規定以下の場合、身体障害者に認定されます。認定を受けていれば、障害者総合支援法により補聴器購入時に補助が受けられます。認定される規定聴力は高度難聴レベルですので、
軽度、中等度の難聴では認定されません。
認定の手続き等詳しいことは、当店またはお住まいの自治体の福祉課にお問い合わせください。 ★ 詳しくはこちら。
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補聴器相談医を受診することで医療費控除を受けられる可能性があります。
平成30年度(2018年度)から「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」を活用することにより、補聴器が診療等のために直接必要である旨を証明している場合には、
当該補聴器の購入費用について、医療費控除を受けられるようになりました。
● 税務署から「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」の写しと補聴器購入費用の領収書の提出を求められる場合があります。大切に保管してください。 ★ 詳しい手順はこちら。